主要出演者プロフィール

山口 佳子(ハンナ・グラヴァリ夫人)

東京都八王子市出身。東京藝術大学声楽科卒業、同大学院修士課程修了。2005年藤原歌劇団公演「ラ・チェネレントラ」クロリンダ役でデビュー後、奨学金を得て4年間のイタリア留学。第11回オルヴィエート国際コンクールオペラ部門第一位、及び同市立歌劇場公演「ラ・ボエーム」にムゼッタ役で出演。またトリエステ歌劇場「カルメン」ミカエラ役、ペーザロ・ロッシーニ音楽祭「ランスへの旅」コルテーゼ夫人役の他、イタリア、フランスで様々な公演に出演。帰国後は「ジャンニ・スキッキ」ラウレッタ、「椿姫」ヴィオレッタ、「ミニョン」フィリーヌ、「アラベラ」ズデンカ、「愛の妙薬」アディーナ、「ドン・ジョヴァンニ」ツェルリーナ、「コシ・ファン・トゥッテ」デスピーナ、等数々のオペラ公演で主要な役を務め、近年は日生劇場「セビリアの理髪師」ベルタ、藤原歌劇団・帝国ホテル共催「こうもり」アデーレ、「メリー・ウィドウ」ヴァランシェンヌ、「フィガロの結婚」スザンナ、藤原歌劇団「ランスへの旅」コルテーゼ夫人、「カルメン」フラスキータ、「コジ・ファン・トゥッテ」ドラベッラなどの役でも好評を得ている。また「樋口一葉〜恋の和歌〜」 「与謝野晶子みだれ髪」など邦人オペラ作品への出演も多く、その他、様々なコンサートや「メサイヤ」「第九」等のソリストとしても各地で活躍している。藤原歌劇団団員。

ソロアルバムCD「le miroir」発売中。

 

狩野 武(ダニロ・ダニロヴィチ伯爵)

武蔵野音楽大学音楽学部声楽学科卒業。(公財)日本オペラ振興会オペラ歌手育成部修了。藤原歌劇団 正団員。相模原シティオペラ副代表。声種・テノール歌手。

主な出演オペラは、「カルメン 」ドン・ホセ、「椿姫 」アルフレード、「仮面舞踏会 」リッカルド、「蝶々夫人 」ピンカートン、「ドン・カルロ 」ドン・カルロ、「カヴァレリア ルスティカーナ 」トゥリッドゥ、「外套 」ルイージ、「サンドリヨン(シンデレラ) 」プリンス シャルマン、「こうもり 」アイゼンシュタイン、アルフレッド、「魔笛」タミーノ、等数多くのオペラで主役級の役を演じている。また、日本・フィリピン合作オペラ「高山右近」で細川忠興役を演じ、フィリピン大使夫人主催晩餐会でも歌う。

コンサートではベートーヴェンの交響曲第九のソリスト等多くのコンサートにも出演している。

2005年渡伊。ヴィンチェンツォ ベッロ。カルロ ガイファ各氏に師事。

アテネオリンピック前夜祭のコンクール「国際ミトロプーロス声楽コンクール」日本大会で準グランプリ、日本代表。

 

盛田麻央(ヴァランシェンヌ)

国立音楽大学卒業、同大学院フランス歌曲コース修了。明治安田クオリティオブライフの奨学金を受け渡仏。

 

パリ・エコール・ノルマル音楽院、パリ国立高等音楽院修士課程を最優秀の成績で修了。第17回日仏声楽コンクール第1位及び竹村賞、第12回東京音楽コンクール第2位、第8回エレーナ・オブラスツォヴァ国際ヤングオペラコンクール第3位。  オペラでは、二期会創立60周年記念『ドン・ジョヴァンニ』ツェルリーナで出演後、『フィガロの結婚』バルバリーナ、『メリー・ウィドゥ』ヴァランシェンヌ、『魔笛』パミーナにて出演。他にも日生劇場『ルサルカ』『魔笛』、小澤征爾音楽塾『子どもと魔法』、調布市民オペラ『椿姫』ヴィオレッタ、成人の日コンサート『カルメン』ミカエラ等数多く出演し、いずれも好評を博す。コンサートにおいても全国各地の主要オーケストラと共演を重ねており、ベートーヴェン「第九」をはじめ、ヘンデル「メサイア」、モーツァルト「レクイエム」、ハイドン「天地創造」、メンデルスゾーン「真夏の夜の夢」等のソリストとして出演。18年「NHKニューイヤーオペラコンサート」に出演するなど、今後ますますの活躍が期待されている。二期会会員。

 

大澤一彰(カミーユ・ド・ロジヨン)

東京藝術大学卒業、ローマで研鑽を積む。

44回日伊声楽コンコルソ第1位。第1回ルーマニア国際音楽コンクール声楽部門第1位、及び全部門より最優秀賞。新聞紙上にて「耳を奪う美声」と絶賛される。オペラでは常にプリモテノールを務めており、松尾葉子指揮『アイーダ』ラダメス、林康子プロデュース『蝶々夫人』ピンカートン、『トゥーランドット』カラフ、『トスカ』カヴァラドッシ等出演、「豊かな美声を長いブレスで聴かせ、役作りも的確。大柄な身体が舞台映えする(音楽の友誌)」といずれも高評を得る。

2012年二期会60周年記念オペラ、カリニャーニ指揮『カヴァレリア・ルスティカーナ』トゥリッドゥのドラマティックな歌唱は、NHKプレミアムシアターで全国放送された。‘13年「第56NHKニューイヤーオペラコンサート」出演。現代作品にも優れ、‘14年日生劇場50周年記念公演『リア』(日本初演)では、複雑なリズムと超高音が連続するエドマンドを歌い、作曲家ライマンより最大級の賛辞を受ける。

20199月二期会オープニングでの、ベルカントオペラの傑作、ベッリーニ作曲『清教徒』アルトゥーロの熱唱は記憶に新しい。20142015年、両国国技館「5000人の第九」ソリスト。

CD『シチリアーナ』をリリース。二期会会員。http://www.k-osawa.com/

 

大石洋史(ミルコ・ツェータ男爵)

長崎県出身。昭和音楽大学卒業、同大学院修了。今村啓子、山田祥雄、折江忠道、G.ロルミ各氏に師事。

日伊声楽コンコルソファイナリスト。イタリア声楽コンコルソ金賞・聴衆賞。全日本彩明ムジカコンコルソ第1位。長江杯国際音楽コンクール最高位。

ヘンデル「メサイア」、ベートーベン「第九」等のソリストを務める他、オペラでは、「ドン・パスクアーレ」マラテスタでデビュー後、「ルチア」エンリーコ、「椿姫」ジェルモン、「蝶々夫人」シャープレス、「カルメン」エスカミーリォ、「セビリアの理髪師」フィガロ、「リゴレット」リゴレット、「ドン・ジョヴァンニ」ドン・ジョヴァンニ、「ラ・ボエーム」マルチェッロ、「ジャンニ・スキッキ」ジャンニ・スキッキ、「仮面舞踏会」レナート等、多数出演。川崎市・瀋陽市交流30周年記念コンサート出演。昭和音楽大学キャンパスオープニング記念オペラ公演及びNISSAY OPERA「愛の妙薬」ベルコーレ、文化庁人材育成オペラ公演「魔笛」パパゲーノでも好評を博す。

1stCDアルバム『Message』、2ndCDアルバム『Color』をリリース。

昭和音楽大学講師。長野県小諸高等学校音楽科講師。日伊音楽協会会員。藤原歌劇団正団員。日本オペラ協会正会員。おーちゃんプログ“ちゃおちゃも~れ un'aria di Yoji” http://ameblo.jp/youjibaritono/

 

森谷健太郎(ニェグシュ)

国立音楽大学卒業。これまでに、ミュージカル『シカゴ』エイモス『レ・ミゼラブル』テナルディエ、オペラでは『カヴァレリア・ルスティカーナ』トゥリッドゥ『ラインの黄金』ローゲ『ヘンゼルとグレーテル』魔女『こうもり』アルフレードなどを演じる。

 阪急東宝グループ創業者、小林一三氏の著作に感銘を受け、経営、経済学を学び、2016年起業。

 「芸術の需要開拓」「社会福祉における音楽の在り方の模索」「支援に依存しない公演活動の成立」を活動理念とし、音楽教室の指導運営、コンサート企画、演奏家派遣、不動産投資等の事業を行う。

 かつては甲子園を目指し、硬式野球部に所属し主将を務めた他、現在もマラソン大会で入賞するなど、幼少からスポーツに興じており、その中で得た運動学、栄養学等の身体に対する知識を基にした音楽教室での指導は好評を得ており、指導実績は500人を超える。50回を超える主催公演は、全て自己資本のみで成立させる。現在、新たな活動として、同世代の音楽家が活動を続けていけるコミュニティー作りを進めている。かみて音楽事務所及び歌劇団Kamite代表。八王子SKコーラスボイストレーナー。L.D.K.FMレギュラー。

 

中橋健太郎左衛門(指揮)

桐朋学園大学音楽学部卒業。新国立劇場において2011年までプロンプター、副指揮など音楽スタッフとして契約。これまでに各地で、フィガロの結婚、ドン・ジョヴァンニ、チェネレントラ、カルメン、ルチア、椿姫、リゴレット、ファルスタッフ、タンホイザー、ローエングリン、ヘンゼルとグレーテル、ラ・ボエーム、蝶々夫人、ジャンニ・スキッキ、トゥーランドット、ナクソス島のアリアドネ、アラベラなど、幅広くオペラ全幕を指揮。 

201410月、R.シュトラウス「アラベッラ」全曲舞台上演にて、神奈川フィルハーモニー管弦楽団を指揮。202011月、栃木県足利市のプロフェッショナルオーケストラ「足利カンマーオーケスター」第16回定期演奏会に招聘され指揮。 

また、藤原歌劇団では、2018年〜2022年:メノッティ作曲「助けて!宇宙人がやってくる」(演出 岩田達宗)202111月:フンパーディンク作曲「ヘンゼルとグレーテル」を指揮。

ピアノ奏者としても、びわ湖ホール主催マスタークラスから招聘されるなど活動。

公益財団法人 日本オペラ振興会 オペラ歌手育成部 講師(指揮)。

 

舘亜里沙(演出)

東京藝術大学音楽学部楽理科卒業。同大学大学院にて音楽学博士号取得。2009年安宅賞受賞。

2010-2014P.コンヴィチュニー氏のオペラ・アカデミーに参加した他、直井研二、岩田達宗、M.G.フリードランダー、佐藤美晴などの演出助手を務め研鑚を積む。

これまで多数のオペラ作品を演出した他、演劇・音楽朗読劇・ミュージカル等にも取り組む。主要演出作品に相模原シティオペラ《サンドリヨン》、杉並区民オペラ《愛の妙薬》等。近年は脚本執筆にも力を入れ、主要作品にミニオペラ《県立音楽堂ミステリー マエストロ失踪事件》(東京混声合唱団委嘱)等。またオペラ研究者として、2018年テルアビブ大学にて国際学会に登壇した他、『音楽を通して世界を考える』(東京藝術大学出版会,2020)等に寄稿。歌劇団Kamiteではオペラのスタンダードレパートリーからオリジナルの音楽劇まで幅広く演出・脚本執筆を手掛け、舞台芸術の可能性を追究する。

現在東京藝術大学音楽環境創造科非常勤講師、弘前大学教養教育科目非常勤講師等を務める。 https://arisa-tachi-411.jimdofree.com